S様邸の新築外構工事をご紹介します。

S様邸は敷地の前面道路沿いに広く深い側溝があります。
敷地境界に近い玄関部分と側溝の底との高低差が大きく危険なため、側溝沿いにしっかりとした基礎を入れて普通ブロックで土留め塀を設けました。
塀にはフェンスも取り付けて、万が一の転落を防止しています。

ファサードは、敷地間口から建物までのスペースを土間コンクリートで舗装して、普通車2台分の駐車場を実現しています。
駐車場から玄関に向かうアプローチ部分は、防草シートと砂利で仮舗装しました。土を出さずにカバーすることでメンテナンスも楽になり、2期工事としてアプローチを施工する場合の撤去も容易に行なえます。

見た目の良い化粧ブロックを建物正面に使い、建物横と裏手には普通ブロックを土留めに使って工事価格をコストダウンしました。
建物周りは防草シートと砂利を組み合わせ、日常のメンテナンスを軽減しています。

浄化槽があるエリアは真砂土を残し、安価な普通ブロックを土留めに使って建物周りの高さを合わせました。

土留め工事は基礎が大切で、深い基礎ほど工事コストも高くなります。特に水路横の道路境界のように水に近く、基礎が深い部分は高額となってしまいます。
建材も高騰しているため、今回は危険箇所と駐車場に重点的にコストをかけ、アプローチと通路は簡易な舗装にし、普通ブロックも使うことで全体のコストを抑え、ご予算内で収めています。

メンテナンスフリーの外構は、工事コストも高くなる傾向があります。
今回は危険箇所にしっかりとコストを割きつつ建材などを工夫して、使いやすく、またメンテナンスが楽なエクステリアを実現しました。